あらすじ
天下を治めた織田信長のそばに仕える森蘭丸は、前世で遊んだ戦国ゲームの知識を頼りに、主をよく知っているつもりでいた。
けれど、成田長親が安土を訪れるようになってから、その心得が揺らぎ始める。道端の花を「一緒に見たかった」と差し出す長親と、素っ気ない言葉の合間に、思いがけない優しさを見せる信長。
その優しさを、当の長親は少しも特別だと思っていない。気づいてしまった蘭丸だけが、主の変化に戸惑っていた。
これは恋なのか。それとも、まだ名をつけるには早いのか。
史実とは異なる戦国風の世界を舞台に、近習の目を通して描く、穏やかで少し甘い、全年齢向けのBL短編です。