あらすじ
連日の終電帰りと理不尽な業務の押し付けで、心身ともに限界を迎えていた中堅商社の営業事務・相沢栞(30歳)。
他界した祖父が遺した山奥の古民家で現実逃避をしていたある日、土間の奥にある古い納戸の扉に祖父の形見の真鍮鍵を差し込むと――
そこは、木漏れ日が降り注ぐ異世界の静かなログハウスへと繋がっていた。
「ここには、上司も鳴り止まない内線電話もない……!」
スマホも繋がらない緑深い森のテラスで、持ち込んだカセットコンロとミルを使い、丁寧に淹れた一杯のハンドドリップコーヒーと、スキレットで焼いた熱々のプレーンスコーン。
至福の深呼吸を味わっていた栞の前に現れたのは、過酷な任務で飢えと不眠に倒れ込んできた、辺境警備隊の小隊長・レオンハルトだった。
長身で目つきが鋭く、「氷の番犬」と恐れられる黒騎士様。
けれど、警戒しながら口にしたスコーンと珈琲に張り詰めた糸が解け、実は重度の甘党であることが発覚して……?
「……施しを受ける謂れはない。代金だ」
お礼にと置いていかれた青い結晶(魔石)は、現代の鑑定でまさかの超高額買取!?
手のひらサイズの有翼小人(ピクシー)のポムを餌付けして森の恵みを収穫し、
週末ごとにDIYで山小屋を居心地の良いカフェへと改装していく栞。
やがて美味しい匂いに釣られて、屈強な騎士たちが胃袋を掴まれにやってくるようになり――。
通帳の残高が潤ったところで、ブラック企業には笑顔で退職届を叩きつけます!
現代の親しみやすいカフェ飯・スイーツ×異世界の新鮮な果実やハチミツ。
不器用な大人のじれったい純愛と、美味しい珈琲の香りが満ちる、週末異世界スローライフ。
※理不尽なざまぁ返し(適法退職)あります。
※大人のスローペースな恋愛/安心のハッピーエンド。