あらすじ
十五年前、世界各地に《ゲート》が出現した。
その先に広がる《界域》では、現実の常識が通用しない。
重力の向きが変わる。 観測された時だけ現象が確定する。 交わした約束が、そのまま物理法則になる。
そんな世界を攻略する人材を育てるため、日本政府は日本初の専門高校――国立境界攻略高等育成校を設立した。
第一期生、三十六名。
その中でただ一人、御門慧だけは能力判定《該当なし》。
身体能力は平均。実技成績も下位。 それでも《総合攻略適性》だけはA判定だった。
なぜ自分が選ばれたのか。 そして、この学校には何が隠されているのか。
入学十二日目。 日米合同で行われる青ヶ島第六界での実地試験を前に、慧は学校の資料から、七年前の記憶へと繋がる違和感を見つける。
界域には、界域のルールがある。
ならば、この学校にも。 人の死にも。
まだ見つかっていない攻略法があるのかもしれない。
世界には、攻略法がある。