あらすじ
「私の作品を台無しにしたんだから、償ってもらいますよね?」
放課後、一枚の写真をぶち壊したことで、帰宅部の天川珀英は写真部の部長・梓紡澄姫の「専属撮影助手」にされてしまった。
彼女はいつも笑っている。部員が自分一人しかいない写真部を守るため、校舎の屋上に忍び込んではアンドロメダを撮っている。
立入禁止の屋上、イチョウの黄金のトンネル、夏の花火大会、そして「花車」という名の電車。彼女が見つけた「いちばんきれいな景色」を、二人は一緒に記録していく。
――だが彼女には、誰にも言っていないことがあった。
消えていくものを、どう残すか。十七度目の秋の、光と記憶の物語。