あらすじ
16歳になると、誰もが神から一つの「ギフト」を授かる世界。
モンスター娘達と森で仲良く暮らす少女も、人生を変えるような力を期待して神殿へ向かった。
しかし、彼女に与えられたのは――【メンタル強化】。
攻撃力もない。魔法もない。身体能力も上がらない。
一見すると、地味で役に立たないギフトだった。
けれど、少女には誰にも話していない秘密があった。
幼い頃から、倒木、事故、魔物、崩落……普通なら命を落としていてもおかしくない「ありえない不幸」に、何度も巻き込まれてきたのだ。
それでも彼女は、一度も心を折らなかった。
そしてギフトを授かった夜、モンスター娘の少女が命を狙われる事件が起きる。
そのとき、彼女の耳に謎の声が届いた。
――あなたは、こういうことに慣れているでしょう?
そこで少女は気づく。
自分が今まで何度も遭遇してきた不幸は、本当にただの偶然だったのか。
もし、この世界の「運」を操っている存在がいるのなら。
もし、自分達の人生さえ、その存在に弄ばれているのなら。
「だったら今度は、私の番」
大切なモンスター娘達との暮らしを守るため、少女は神にすら立ち向かう。
これは、最強の力を授かった少女の物語ではない。
何度運命に踏み潰されても心だけは折れなかった少女が、仲間達と一緒に「運命そのもの」に喧嘩を売る物語。