あらすじ
フリーの女性カメラマン、高見 紗英(たかみ さえ)。
夏も終わる9月、夕陽が沈む写真を撮るためにある海岸を訪れていた。
8歳の夏休み、祖母の家を両親と訪れた日に海岸で出会った少年、
藤井 漣(ふじいれん)との記憶が蘇る。
漣は紗英の初恋の相手だった。
紗英はカメラに夕陽を収めたあと、砂浜で貝殻を拾い、漣との約束を思い出す。
「いつかまた会おう」
貝殻が海の記憶を連れてくるという言い伝えを信じて、
紗英は貝殻に耳を当てる。
思い出とともに背後から、聞き覚えのある優しい声が聴こえる。
再会に喜んだのも束の間、紗英には言いようのない、ある違和感があった。
「ここ、本当に私が存在する世界なの?」
2人の初恋のゆくえはいかに——?
葛城瞳さんとのリレー小説・共同執筆です!
交互に1話ずつ展開していきます。