あらすじ
現代の日本。
何の変哲もない日常の裏側には、「清算術」と呼ばれる禁忌の力が存在していた。
それは、願いと引き換えに、記憶、時間、名前、才能、人との繋がり――あらゆる「価値」を支払うことで、現実そのものを書き換える力。
記録の矛盾を追う青年・黒瀬玲は、存在しないはずの少女の写真をきっかけに、十年前の事件へ引き戻されていく。
その少女は、玲の妹だった。
戸籍にも、記録にも、誰の記憶にも存在しない。
なのに、玲だけが彼女を知っている。
やがて玲の右腕に現れた黒い線。
消えていく街の記録。
暗躍する清算術師たち。
そして、自分自身から届く不可解なメッセージ。
――なぜ、妹は世界から消えたのか。
――玲はいったい、何を代価にしたのか。
現実そのものを武器にした、アクション・ミステリー・ダークファンタジー。
失ったものを取り戻すためなら、世界さえ敵に回す。