あらすじ
何も起こらないはずだった、いつもの放課後。
高校生の葵は、クラスメイトの佐伯が持つ古びた真鍮の鈴をきっかけに、奇妙な出来事に巻き込まれていく。
止まった時計。
誰もいない教室に現れる鈴。
そして、校内放送から聞こえてきた「悪魔」を名乗る謎の声。
やがて葵は、佐伯が幼い頃から同じ鈴の夢を見ていたことを知る。
さらに学校に残された古い記録には、鈴と「夜の校舎」にまつわる不穏な記述が残されていた。
何かを知っているようで、すべては語らない担任・坂口。
そして、二人の前に繰り返し現れる謎の言葉――
『二人で来い』
なぜ鈴は、葵と佐伯を呼ぶのか。
夜の学校に隠された過去と、佐伯が忘れている記憶。
二人が真実に近づくほど、日常は静かに壊れていく。
――その夜、鈴が鳴った。