あらすじ
「可哀想な私、最高!」――助けられ依存症の腹黒少女 vs 圧倒的力で救済しようとする重症メサイア王子の、超絶すれ違いラブコメディ!
前世の記憶を持つ孤児の少女リルは、生まれ持った「儚い美貌」と「悲惨な過去」を武器に、周囲の大人の同情を煽って生きるプロの「可哀想な子」である。
彼女の狙いは、人間の根底にある「哀れな弱者を助けて救世主気分を味わいたい」というメサイアコンプレックスを適度に刺激し、指一本動かさずに美味い飯と小銭をせしめて楽に生きること。
ある日、孤児院に「重度のメサイアコンプレックス」を持つ大物貴族が視察に訪れる。
リルはいつものように完璧な被害者を演じ、同情を引いて追及をかわした――はずだった。
しかし、その場に同行していた第一王子ルキハは、泣き崩れるリルの可憐さと過酷な境遇に一瞬で心を打ち抜かれてしまう。
「こんなに哀れで美しい少女を、僕が一生守ってあげなければならない!」と勘違いしたルキハ王子は、リルの意志など無視して彼女を王宮へ連れ去ってしまうのだった。
「自由な孤児院生活に戻りたい!」と脱出を試みるリルと、「君を救うためなら世界を敵に回しても構わない」と歪んだ愛情で逃げ道を塞ぐルキハ王子。
助けられたいけれど縛られたくない腹黒少女と、助けるためなら逃がさない重症王子の、勘違いと愛憎が交錯するハイテンション・ラブコメディ!