あらすじ
俺の名はホーク。アックスキングのホーク。
自分ではそう名乗っているのに、なぜか他の名で呼ばれることの方が多い。
『不死身のホーク』『鷲鼻のホーク』『無敵のホーク』『孤高のホーク』『竜殺しのホーク』『サンライズホーク』などと呼ばれている。
周りの人間は、なぜそんなに次から次へとを俺に二つ名を付けたがるんだ……。
前世の名前は タカオ・タカダ。
生粋の日本人でゲームやマンガが大好きなオタクの大学生だった。
転生モノの作品も履修していたし、RPGも好きな方だった。
日本での最後の出来事はあまり覚えていない。
トラックにはねられたとか、そんなことはなかったと思う。
確か、自分の部屋で普通に深夜アニメを観て、ソシャゲでデイリー任務の消化をして、それから寝たんじゃなかったかな。
気が付いたら転生していた。
ボロい剣を腰に下げていて、革の鎧を身に着けていた。
日本にいた時よりも、少し背が高くなっていて、少し筋肉質になっていて、少しイケメンになっていた。
最初は夢かと思ったが、いつまで経っても目が覚めることはない。
現実だった。
ぼーっと突っ立っていたら、邪魔だとばかりに大男に突き飛ばされた。
俺がいたのは冒険者ギルドの前。
尻もちをついたまま見上げた看板に書かれている文字は日本語ではないが、なぜか読める。
周りの人が話している言葉も聞いたことがない響きだが、なぜか分かる。
そして、俺はこれから冒険者として生きていかないといけない。
なぜだか本能的にそう思っていた。
ここは剣と魔法の世界。
俺は魔法を使うことが出来なかったが、代わりに高い身体能力を持っていた。
そのおかげで、どんな依頼もこなすことができた。
冒険者は危険な仕事が多いのだが、俺にかかれば怪我をすることもない。
最初のうちは魔物と戦うのも怖かったが、次第に慣れていった。
コツさえつかめば、難なく敵を倒すことができる。
冒険者として生きていくうちに、俺はますます強くなっていった。
いつしか周りの仲間からは英雄だの勇者だのと褒め称えてくるようになったが、正直そんなことはどうでもよかった。
俺にはまだ、達成できていない目標があったのだ。
それは
『年端も行かない新人冒険者の女の子を手籠めにしたい』
だった。