あらすじ
一年前、幼馴染の宮野結衣が死んだ。
交通事故だった。
それから一年が経ったある朝、俺――相馬蓮のもとに、一通の手紙が届く。
差出人は、死んだはずの結衣。
『今日、傘を持って出かけないで』
意味の分からない忠告だった。
けれど、その言葉に従った俺は、その日の帰り道で命を落としかねない事故を間一髪で避けることになる。
そして翌日も、また一通。
『今日、数学の小テストを受けるな』
その翌日には――
『今日、放課後の屋上に行くな』
手紙に書かれた忠告を守るたび、俺は危険を回避していく。
まるで、結衣が俺の未来を知っているかのように。
死んだはずの幼馴染は、なぜ俺に手紙を送り続けるのか。
そして、この手紙は本当に俺を救っているのか。
――それとも、俺を別の何かへ導いているのか。