あらすじ

死亡が確認された職員が、翌日も普通に出勤している。 本来なら、そんなものは世界の整合から外れている。 だから僕たちは、理由をつける。 「引き継ぎ期間中だった」 正しい説明である必要はない。 必要なのは、「それなら、そこにあってもおかしくない」と世界を納得させること。 僕たちは、秘密結社ズレ処理班。 人、部屋、町、時間。 この世界には、ときどき説明のつかない「ズレ」が生まれる。 僕たちの仕事は、それを退治することでも、元に戻すことでもない。 報告書を書いて。 もっともらしい理由を考えて。 どうにか帳尻を合わせる。 なぜなら、説明できないものは消えてしまうから。 昨日までなかった町があるなら、昔からあったことにすればいい。 存在するはずのない部屋があるなら、存在してもおかしくない理由を探せばいい。 正しいかどうかは、わりとどうでもいい。 大切なのは、残すことだ。 これは、世界のほころびを「なかったこと」にしないため、今日も理屈をひねり出す人たちの話。

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カクヨム
カクヨム2026/10/06
  • 現在の作品秘密結社・ズレ処理班