あらすじ
就職先の採用試験は、黒竜に食べられないことだった。
魔力がないからと叔父の屋敷を追い出された転生令嬢リゼ。
前世は保育士。住み込み、三食つきの仕事に応募したら、世話をする相手は、洗濯籠を噛む黒竜、火を吹く狐、空を飛ぶ猫だった。
「こちら、何歳児ですか」
泣く子も黙る怪物伯、カイル・ヴァイスに尋ねると、答えは「四歳」。
ならば、まず名前を呼んでみよう。
眠る前の絵本。帰ってくる時間を知らせる絵。危ないときは、できる人を呼ぶこと。
魔法は使えなくても、子どもたちと暮らすためにできることはあった。
怖い顔の辺境伯も、りんごを切って、少しずつ一緒に笑うようになる。
けれど、リゼを追放した叔父が、黒竜の売買証書を持って現れて――。
「この子たちは、返却品ではありません」
もふもふ、ときどき火傷注意。
魔獣の子どもたちと居場所を守る、お仕事ファンタジー。恋愛あり、全十章で完結、ハッピーエンド。