あらすじ
『生徒会解散総選挙 ーResistance on the Stageー』 (レジスタンス・オン・ザ・ステージ / 舞台の上の抵抗)
作・川邊史也 全53話 約10万文字
学園長の一声で急に始まった、前代未聞の『部活レジーム法』に伴う解散総選挙。
部員数の多い大所帯の運動部が圧倒的に有利な、冷酷な「数の論理」が支配する世界。
目の前で繰り広げられるのは、綺麗事の選挙戦なんかじゃない。
裏での予算の取引、派閥の形成、そして私利私欲を暴かれた敗者が一瞬で引きずり下ろされる本物の処刑台だった――。
文芸部部長の三島美由紀は、ただの「観客」だった。
誰かの意見に流されて、不条理なルールに怯えて、ただ置いてけぼりにされるのが怖くて泣いていただけの人形。
だけど、もう違う。
完璧な正解なんて、この世界のどこにもない。
綺麗事の後ろに隠れて思考を止めるのをやめて、当事者としてこの選挙に向き合う。
「みんなが、ちゃんと自分の頭で考えられる場所を作りたい」
迷いを跨ぎ越え、驚くほど静かに澄み渡った覚悟を胸に、少女は自分の言葉にすべてを賭けて、泥沼の舞台(ステージ)へと自ら飛び降りる。
――外の眩しい光の向こうで、私はまだ知らなかった。
実感を伴わない日常が、一瞬にして牙を剥く化け物へと変貌する、本当の地獄を。
流される神輿から飛び降りて、初めて私の意志で手繰り寄せた決着の舞台。
その部長討論会が、学園を最後の大きなうねりへと一気に加速させていく。
さあ。この不器用な劇を観てくれた、あなた。
他人に答えを委ねるのをやめた、客席のあなた。
あなたは明日――どの答えに、一票を入れる?
※本作は、自作の演劇台本『生徒会解散総選挙』をベースに、WEB小説として再構築したメタフィクション青春群像劇です。