あらすじ
五年付き合った恋人の達也に去られ、沙織(二十八歳)は空っぽの部屋で日々を過ごしていた。合コンで「年上はしんどい」と言われて傷つき、商談帰りの丸の内で夕立に打たれて泣き崩れる。その彼女に、取引先の青年・翔太が黙って傘を差し出した。傘を返したことをきっかけに二人の食事は習慣になり、沙織は食べる喜びと自分らしさを取り戻していく。復縁をにおわせる達也をきっぱり断った頃には、翔太への想いに気づいていた。だが、彼の同期の女性への嫉妬から冷たい返信をしてしまう。後悔と自己嫌悪の末、沙織は夕立から三ヶ月後の雨の夜に、自分から想いを告げる。