あらすじ

孤児院から引き取られていった弟妹は、六年で十四人。手紙は、一通も届いていない。 ただ一人、誰にも迎えに来られなかったリネットは、十七歳の今、王宮の洗濯場で働いている。口癖は「汚れは嘘をつかない」。 ある夜、公爵家の嫡男が毒に倒れ、乳母が捕らえられた。 皮肉屋の監察官が洗濯場に持ちこんだのは、事件の夜の衣装一式。灰汁に浸けた袖に浮かんだのは、紫の指の跡と、一本だけ欠けた丸い空白。 そして、事件の衣類の中にあった一枚の小さな肌着。その襟の内側には、リネットがかつて刺繍した、下手くそな星があった。 洗濯係が汚れから真実を見抜く、王宮ミステリー短編。

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小説を読もう2026/10/06
  • 現在の作品引き取られた弟妹から、手紙が一通も届かない