あらすじ
魔槽の測定値がゼロのカイは、師匠から渡された押し葉を通貨だと信じて商都の門へ。もちろん税金には使えず、門番に怒鳴られた。
だが魔物に襲われた荷車を救った《環流術》は、体内に魔力を貯めず、周囲の風や地面の力を一時借りて返す魔法。商人ミナから受け取った銀貨一枚で、ずっと欲しかった袋入りの塩が買える! 二人は共同財布を組み、押し葉に刻まれた七つの葉印を巡る旅に出る。
最初の街では森の魔力が枯れ、次の土地では契約で水を奪われた人たちが待っていた。カイ一人には、無い力を作り出せない。帳簿を握るミナ、鍋を囲む仲間、かつて旧環路を作った師匠。借りる相手と返す先を増やしながら、七つの土地に途切れた流れをつないでいく。