あらすじ
巨大な壁で隔てられた、二つの世界。
かつて戦争に敗れた側の街で、ナツカゲ=ナナキは賭博場の用心棒をして暮らしていた。
酒と煙草と飯。面倒事はできるだけ避けたい。
そんな三十五歳の男を訪ねてきたのは、かつての恩人の娘、ユウナ=ロードレイジだった。
「私を王にして」
王位を争う候補者は八人。殺しても、交渉しても、権利を放棄させてもいい。八つのペンダントを集め、現国王の祝福を受けた一人だけが、次の王となる。
後ろ盾の乏しいユウナが願うのは、国を隔てる壁を壊すこと。
だが、その壁がなくなることを、誰もが望んでいるわけではない。
蒸気と機械、刀と異能。
恩人の娘に頼られた用心棒は、八人の王位継承戦に足を踏み入れる。