あらすじ
「君との婚約は破棄する。二度と、私の前に現れるな」
そう言った元婚約者が、翌日の昼、私のお弁当屋に来ました。
買わないなら、横へどいてください。騎士の皆さんの昼休みが終わります。
悪役令嬢と呼ばれ、実家を追い出されたセレスは、豆のスープの匂いで前世を思い出す。
学校の給食を作っていた、調理員の記憶。
豪華なドレスより、大きな鍋と、自分で稼げる台所が欲しい。
そこで騎士団の向かいに、お弁当屋を始めました。
肉と白豆の包み焼き。鶏の香草焼き。疲れた日に温かいスープ。
怖い顔の騎士団長は、毎日来るのに「うまい」と一言だけ。
でも、私が食べていないことには、誰より先に気づいてくれる。
「明日も、来ていいか」
「もちろんです。お客様ですから」
仕事の話だと思っていたら、休日まで誘われました。
元婚約者の思い込みを見返す商売と、分けるのが苦手な騎士団長との恋。
全10章、結婚後の朝ごはんまで完結。ハッピーエンド。