あらすじ
フリーの記者・柊木涼介は、義理で受けた二ページの仕事のために、播磨の山奥に住む元大学教授を訪ねるはずだった。
音で石を軽くした、と言って学会を追われた物理学者。ネットに残っているのは、彼を笑う声だけだ。
取材の前夜、博士の家が燃えた。
警察の判断は漏電による事故。事件性はない。
ただ、柊木のスマホには、火が出る一時間二十六分前の留守電が残っていた。
「明日、石が歌うところをお見せします」
古代の巨石は、どうやって運ばれたのか。
その技術は、なぜ失われたのか。
そして、笑われた研究は、なぜ焼け跡から灰ごと消えたのか。
オカルトを一行も信じない記者が、会えなかった一人の男を追う。
※前作を読んでいなくても、この作品から読めます。