あらすじ

8歳の誕生日を間近に控えたある日、豊かな牧場の一人娘としてのびのび暮らしていたおパトリシアの人生は、一変した。 何者かによる襲撃で牧場は壊滅。両親も牧童も動物たちは、異形の怪物「人狼」と差し違える形で、死に絶えていた。 それから10年後。 辺境のさびれた牧場で毎日あくせく働くパトリシアは、深夜、寝床に横たわり、つかの間の休息をむさぼっていた。 本当に幸運な夜、夢の中でだけ訪れることのできる「魂の牧場」――幼い頃を過ごしたあの牧場だけど、どういうわけか、人も動物たちもおらず、ただ、樹木と建物だけがたたずんでいる――の、お気に入りのニレの木の下に、当時の姿となって腰を下ろし、じっとうつむいていたのである。 ところが、その晩は違った。 「あら!まあああ、これは……ここはなんて素晴らしい……!」 誰もいないはずの魂の牧場に、聞き覚えはないのに妙に懐かしい感じのする声が、りんりんと響き渡ったのである……。 とてつもない災厄に見舞われ、荒っぽさと気の強さを武器にすさんだ世界を歩いてきたあばずれ娘の成長と復讐劇が、今幕を開ける。

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小説を読もう2026/10/06
  • 現在の作品あばずれ娘、救国の英雄になる