あらすじ
駅裏の路地に、何でも預かる質屋がある。
時計や指輪だけでなく、記憶も、感情も、身体の感覚も。人が「いらない」と思ったものなら、どんなものにも値段がつく。
かつて全てを預け、店から一歩も出られなかった青年・キョウ。
すべてを取り戻した今、彼は自分の意思でその店に通い、外回りを覚え始めた。
外を歩けるようになって、初めて見えるものがあった。
店を訪れた人たちの、その後。
路地の角で「母の若い頃からあった」と語る老婆。
そして、店の奥で埃をかぶっていた、誰のものとも知れない古い帳簿。
この店は、いつからここにあるのか。
帳簿に名前を残したまま、取りに来なかった人たちは、どこへ行ったのか。
前作『預かりもの〜救済の質屋〜』の続編です。前作を読んでいなくても楽しめます。