あらすじ
「アリシア。君との婚約を破棄する!」
卒業パーティーの最中、王太子レオンから突然婚約破棄を告げられた公爵令嬢アリシア。
男爵令嬢をいじめたという身に覚えのない罪まで着せられるが、アリシアは反論することなく婚約破棄を受け入れる。
――むしろ、これで王妃にならなくて済む。
幼い頃から王妃になるために学び続けてきたアリシアだったが、レオンが国を支える覚悟を持っていないことに気づいてしまったのだ。
そんな彼女に声をかけたのは、隣国の王太子カイル。
アリシアの能力を以前から評価していた彼は、彼女を自国へ招く。
そこでアリシアは、外交や経済政策に携わり、自分が学んできた知識を存分に発揮していく。
一方、アリシアを追い出したレオンの国では、外交も財政も次第に傾き始めていた。
一年後。
ようやく自分の過ちに気づいたレオンは、アリシアに手紙を送る。
『戻ってきてほしい。君が必要なんだ』
やがて自ら隣国までやってきたレオンは、必死にアリシアへ復縁を迫る。
しかし、アリシアにはもう戻る理由などなかった。
「私が必要なのは、王妃だからですか? それとも、私という人間だからですか?」
婚約を破棄された令嬢が、自分自身の力で新しい人生を歩み始める、王道婚約破棄ざまあ短編。