あらすじ

死んだあとまで、窓口対応をすることになるとは思わなかった。 生前、市役所の窓口で四年間働いていた雨宮ネネ。 転生した彼女の頭には、なぜかウサギの耳。おまけに尻尾までついていた。 「こんな転生、希望した覚えないんですけど」 訂正を申し立てても、返ってくる答えはいつも「担当部署で確認中」。 返事を待つ間にも生活は必要だ。 ネネは「接遇経験者優遇・住居支給・正規登用あり」という求人につられ、死後の世界を管理する役所――《輪廻転生庁》の臨時職員になる。 配属先は、転生者からの苦情を受け付ける「転生相談室」。 「スライムになったのに、食べても能力を奪えない」 「魅力を最大にしたのに全然モテない」 「悪役令嬢になったのに婚約破棄されない」 「スローライフのはずなのに休みがない」 今日も窓口には、“思っていた転生と違う”相談者たちがやってくる。 無茶な要求もある。 けれど、中には本当に役所側の説明や手続きに問題がある案件もあって――。 営業スマイルは崩さない。 でも耳は正直に伏せてしまう。 そんな毎日の中で、ネネは少しずつ気づき始める。 なぜ自分はウサギの姿になったのか。 なぜ自分の申請だけ、いつまでも「確認中」なのか。 そして、なぜ自分はこの役所で働くことになったのか。 ネネのささやかな野望は、正規職員になって自分専用の机と椅子を手に入れ、できれば誰も怒鳴らない静かな部署へ異動すること。 しかし今日も、その野望を遠ざける新しい苦情が窓口へやってくる。 異世界×お役所×クレーム対応。 転生者たちに振り回される、元市役所職員のお仕事コメディ。

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小説を読もう2026/10/06
  • 現在の作品雨宮ネネの苦悩と野望【輪廻転生庁編】 ~ウサ耳にされた元市役所職員、死後も転生者の「話が違う!」を受付中です~