あらすじ
目を覚ました神谷蓮がいたのは、見知らぬ孤島の山中だった。
所持品はほとんど奪われ、首には外すことのできない謎の首輪。
手元に残されていたのは、一台の専用端末だけ。
そこに表示されていたのは、自分を含めた十五人の参加者と、あまりにも異常なゲームの存在だった。
――『エクストラバレット』。
制限時間は七十二時間。
首輪を外した状態で生き残ればゲームクリア。
勝者には総額十億円の賞金が与えられる。
そして、このゲームの中では――いかなる法律も適用されない。
島の各地に散らばった十五人には、それぞれ異なる「クリア条件」が与えられていた。
指定された場所へ向かう者。
物資を運ぶ者。
何かを探し出さなければならない者。
条件だけを見れば、全員で協力することもできる。
誰も死ぬ必要などない。
そう思われた。
しかし、島を探索する蓮たちは、やがてこのゲームに隠された異常な仕組みと、自分たちを外側から見つめる存在へ近づいていく。
参加者の中に紛れ込む、正体の分からない人間。
過去にも繰り返されてきたゲーム。
積み重なる死者。
そして、最初の一人が命を落としたとき――エクストラバレットはその本当の姿を現す。
昨日まで協力していた相手が、次の瞬間には自分を殺さなければ生き残れない。
信じるか。
疑うか。
守るか。
殺すか。
十五人それぞれの思惑と生存条件が絡み合い、ゲームは逃げ道のない殺し合いへと変貌していく。
だが、蓮がこの島で知ることになる真実は、それだけではなかった。
幼い頃から記憶の奥に残り続けていた、亡き父の言葉。
「ゲームに関わるな」
その警告が意味していたもの。
自分がこのゲームへ選ばれた理由。
そして、エクストラバレットそのものに隠された過去。
命を賭けたゲームを生き延びても、すべてが終わるとは限らない。
島の外にもまた、ゲームは続いている。
生還者となった者。
大切な人を失った者。
真相を追う者。
そして再び、ゲームへ選ばれる者。
これは、ただ生き残るためだけの物語ではない。
神谷蓮が仲間たちとともに、幾度もの『エクストラバレット』を越え、その裏側に存在する巨大な闇へと近づいていく物語。
そしていつか――
ゲームそのものへ、反逆する者たちの物語である。