あらすじ
伯爵家の令嬢リシェルは純白のウェディングドレスを身にまとい、『生贄花嫁』として廃墟の魔王城を訪れる。
そこにいたのは、若い娘を食らうという恐ろしい竜だった。
けれどリシェルには、大人しく生贄になるつもりなど全くなく──
「あははははッ! この薬はね、竜を人間に変身させ弱体化させる、わたくしが開発した秘薬なの!」
目論見通り、竜は人間へと姿を変えた。
とどめを刺そうとしたリシェルに、なぜか美貌の青年は大喜びで礼を言う。
「有り難う、美しいひと。我が身に巣食う呪いを打ち消し、悠久の時を経て、今こうして再び人間へと戻してくれた――……!」
「…………」
リシェルは答える。
「ええ、その通りですわ!」と。