あらすじ

僕は思わず声を漏らした。いや、漏らしたどころではない。はっきりと声を上げた。そして、直後に後悔が押し寄せてきた。どうやら向こうに気づかれてしまったらしい。 ベンチの前に前に立つ“それ”は、ゆっくりとこちらへ振り返った。 夜の帰り道。いつもの公園を通り過ぎようとしたときだった。怒声のようなものが聞こえ、僕は何事かと思い、反射的にそのほうへ顔を向けた。その瞬間、まったく見慣れないものが視界に飛び込んできた。 くすんだ白い体に大きな黒い目。それに何より、尻のように大きく盛り上がった頭部――外灯の光は頼りなく、細部まではっきりと見えない。それでも、そこに立つものが人間ではないことを知らせるには十分だった。 あれは――宇宙人だ。 なぜこんな住宅街の公園に、いったい何の目的で地球まで来たのだろう。僕が最初に見つけたのだろうか。とんでもないことだぞ。ああ、本当にすごい。信じられ――。 「何見とんじゃボケ! あああ、クソだらがあああ!」 「え!?」

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小説を読もう2026/10/06
  • 現在の作品本物の世界 :約10500文字 :SF :宇宙人 :仮想空間