あらすじ
✦ あらすじ ✦
山あいの小国ナパラ。
その貧民街で暮らす少年リトとバンリには、ひとつの夢があった。
――いつか、自分たちの服を作り、自分たちの店を持つこと。
小さな縫製工場で働きながら、いつか訪れるその日を夢見ていた二人。
そんなある日、リトは森の中で、傷つき倒れている一人の少女を見つける。
少女の名はセラ。
隣国タリア公国の王女であり、その胸には代々王家に受け継がれてきた神秘の宝石「願石」が輝いていた。
そして彼女は、幼い頃に祖母から聞いたという古い伝承を語り始める。
「白銀のローブを纏いし者、黄金色に輝く水面の前で――願石に託したその“想い”は、叶えられるだろう」
白銀のローブ。
黄金色に輝く水面。
願いを叶えるという、一つの伝承。
それが本当に存在するのか、誰にもわからない。
それでも三人は、それぞれの想いを胸に旅へ出る。
国境を越え、まだ見ぬ土地へ。
そこで待っていたのは、新たな出会いと別れ、そして伝承をめぐって動き始める人々だった。
やがて三人の旅は、誰も知らなかった過去と、長い時を越えて受け継がれてきた“想い”へとつながっていく――。
一本の針と、一筋の糸から始まった少年たちの夢。
これは、服作りを夢見る二人の少年と、一人の王女が織りなす冒険の物語。