あらすじ
「一週間以内に結婚相手を見つけられなければ、婚約者と結婚しなさい」
両親からそう告げられた王子は、頭を抱えていた。
美しく家柄も申し分ない婚約者――しかし彼女は高慢で、話も趣味もまるで合わない。
どうにかこの結婚から逃れたい。
そんなことを考えながら森へ入った王子は道に迷い、巨大なゴーレムに捕らえられてしまう。
連れて行かれたのは、誰もいない城。
そこで待っていたのは、自らを「忘れられた王国の女帝」と名乗る、恐ろしい姿の魔女だった。
無断で領地に入った罪で処刑を宣告される王子。
助かるために与えられたのは、一つの謎と三日間の猶予。
しかし三日後――。
謎を解けないまま女帝のもとへ戻った王子が口にしたのは、答えでも命乞いでもなかった。
「僕と結婚を前提に付き合ってくれないか?」
「……は?」
これは、結婚から逃げたかった王子と、
誰にも愛されるはずがないと思っていた孤独な女帝の物語。
そして王子はまだ知らない。
彼女が、その醜い姿の奥に隠している秘密を――。