あらすじ

異世界にわたって、7年後現代へ帰ってきた。 帰還者登録センターの書類には、チェック欄が並んでいる。取材対応。鑑定結果の公開。氏名・顔写真の公開。体験談の協力。 全部「不可」にした。静かに暮らしたいだけだった。 けれど、世間は帰還者の話を待っている。 支給された部屋には朝六時からインターホンが鳴り、出口にはカメラが並ぶ。逃げ込んだのは、Eランクの低級ダンジョン。ここなら取材は来ないはずだった。 来た。報道特例で、法律の範囲内で。 第二層の戦闘は動画に撮られ、第四層の階層主は片手で消える。 掲示板がつけた通称は「全部不可」。 本人が欲しいのは、温かい弁当と、冷たいビールだけ。 ダンジョンの中でだけ魔法が使えるとわかり、静かな居場所はひとつ増えた。 外では今日も、誰も出てこない入口を、誰かが見張っている。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/10/05
  • 現在の作品異世界帰還者は静かに暮らしたい 〜取材も顔出しも全部不可にしたのにダンジョンで無双して拡散された〜