あらすじ
「兵を引くべきです」
補給が途絶えた戦場から兵を戻すよう進言した第四王子レオンは、臆病な無能として辺境の無法都市へ追放された。
剣の才も、強大な魔力もない。残されたのは、役立たずと蔑まれたスキル【局中法度】だけ。
だが、条件を理解し、自ら誓った者には、その法が本当に力を持つ。
――民から奪うことを禁ず。
――命令なき私闘を禁ず。
法を破れば、激痛と魔力封印。故意の致死的背信には、命を失う裁定さえある。
一方、役割を分けて連携すれば、寄せ集めの盾と槍と小さな魔法が、格上の魔物を打ち破る。
しかし、勝っただけでは明日の飯は出ない。
元近衛騎士シルヴィアと、荒くれたち、小悪党、落ちこぼれ魔術師。レオンは仲間とともに、食事と給金、救護と補給を整え、恐怖で従う集団を、自分の意思で残る《鉄律騎士団》へ育てていく。
規律は、人を縛るためではなく、弱者を守る盾。
個人では最弱の追放王子が、法と仲間で最強の軍団と、帰れる街を作る。
集団無双と組織の成長、仲間の笑い、不器用な王子と女騎士の恋を描くハイファンタジー。