あらすじ

座敷童子には、様々な伝承がある。 家の奥に住み、幸運をもたらす子。 いたずら好きで、家人に笑い声を届ける子。 そして、土間や物置など、家の片隅にいる子。 これは、そんな座敷童子の一人――ある小さな男の子の物語。 病に倒れた少年は、ある日、熱の消えた身体で目を覚ます。 母にも、兄にも、妹にも声が届かない。 やがて少年は家の土間へと辿り着き、そこで三匹の豚と出会う。 泥の中を走り、雨の中で遊び、少年はそこで小さな居場所を見つける。 けれど、家の中には自分とは違う座敷童子がいた。 美しい着物を着て、畳の部屋に座り、供えられた飯を食べる少女。 「どうして僕は、あの子みたいに家の中にいないんだろう?」 その答えを、少年は知らない。 ただ一つ分かっているのは... 自分は、家の一番低い場所にいる座敷童子だということ。 これは、伝承に残らなかった、一人の座敷童子の物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/10/06
  • 現在の作品僕は土間の座敷童子