あらすじ
『ハーレムの呪い』って知ってるか?
いや、実際にそんな呪いが存在するわけじゃない。
だが、俺にとっては本気で命に関わる問題なんだ。
ハーレムの呪いを知らないお前でも、『射爆(しゃばく)』は知ってるんじゃないか?
……知らない?
フィニッシュの瞬間に脳の血管が激しく膨張して、死にかけるほどの激痛に襲われる現象のことだ。
最悪の場合、マジで死ぬ。
しかも俺の場合、かなりタチが悪い。
ソロプレイならノーダメージなのに、「他者との接触を伴うフィニッシュ」だけが即死級のトリガーになる。
で、ここからが本題だ。
俺は信じられないくらい女にモテる。
お前らが一生に一度あるかないかの運命的な出会いが、俺には最低でも月1ペースで発生する。
「月1なんて大したことないだろ」だって?
バカ言え! 1ヶ月に1人、俺を好きになる女子が増えていくんだぞ!?
しかも、可愛い子と仲良くなったら俺だって好きになる。
相思相愛で、お互いその気なのに、絶対に抱けない女がどんどん増えていく……。
地獄と言わずしてなんと言う? これはもう絶対的に『呪い』だろ。
俺の容姿?
説明するのも面倒だから、お前がこれまでの人生で出会った中で——芸能人も含めて一番かっこいいヤツを想像してくれ。それが俺だ。
運動神経抜群、成績優秀、女子への扱いも紳士的。おまけに頼まれると断れない性格ときた。
そりゃフラグも立ちまくるだろ!
「じゃあ他人と関わらなきゃいいだろ」って?
無理だな。親から「人に親切にしろ」と教わって生きてきたから、生き方は変えられない。
じゃあ、抑えきれないリビドーはどうしてるのかって?
日に四度、己の手で処理している。
常に賢者モードを維持することこそが、俺が紳士でいられる唯一のコツだ。
……まぁいい。
とにかく、俺の苦難と激闘の記録(勇姿)を見守ってくれ。
絶対に抱けない男が織りなす、真のハーレムを見せてやるよ。