あらすじ
人間が絶滅した異世界で、普通の女子大生が人間の暮らしを一から作る。
二十歳の大学生・片桐千歳は、天界人のとんでもないミスによって死んでしまった。
しかも次の転生先は――ひ弱なゴキブリ。
「嫌よ! 人間にして!」
望んだのは、ただそれだけ。
お金もいらない。
特殊能力もいらない。
王族にも貴族にもなりたくない。
普通の人間として、普通に生きたい。
その願いは無事に叶えられ、千歳は異世界《ピコリナ大陸》へ転生する。
――ただし、天界人は一つだけ大事なことを教えてくれなかった。
この世界では、人間は千年前に絶滅していた。
神族。
魔族。
エルフ。
亜人。
様々な種族が暮らす世界に現れた、たった一人の人間。
しかも千歳の出現によって、千年間眠り続けていた《平和の大樹》まで目覚めてしまう。
「私は普通に暮らしたいだけなんだけど!?」
剣も使えない。
魔法も使えない。
特別な能力も――たぶんない。
それでも衣食住を手に入れるため、千歳は世界で唯一の「人間」として働き始める。
やがて彼女の周りには、神も、魔族も、変人も集まり始め――。
これは、ただ人間に生まれ変わりたかった女子大生が、
《PICOLINA COMPANY》
を立ち上げ、千年間止まっていた世界を動かしてしまう物語。