あらすじ
とある匿名掲示板に立てられた、一つのスレッド。
スレッド名は――
『伝書鳩の会』
そこには、古びたホームページへと繋がるURLが貼られていた。
「見るだけなら何も起きない」
そんな書き込みに釣られ、何人もの利用者がサイトを訪れる。
白い背景。
一羽の鳩。
そして、たった一つの問い。
『あなたは、誰かの言葉を届けることができますか?』
サイトを見るだけなら、何も起こらない。
だが――
“入会”してしまった者には、やがて奇妙な「配達依頼」が届くという。
知らない住所。
意味の分からない一文。
決して会ったことのない受取人。
最初は、ただ言葉を届けるだけだった。
しかし配達を重ねるたび、依頼は少しずつ異常になっていく。
そしてある日、届いた次の配達先は――
自分自身の住所だった。
『伝書鳩の会』とは何なのか。
誰が言葉を送っているのか。
そして、“鳩”と呼ばれる会員たちは、いったい何を届けさせられているのか。
これは、匿名掲示板に残された書き込み、メール、記録、証言をもとに再構成された物語。
もしあなたが、
「伝書鳩の会」
という名前のサイトを見つけても――
見るだけにしてください。
決して、入会してはいけません。