あらすじ
ユウには、第七鋳造所に来る前の記憶がない。なぜ自分がここにいるのかも分からないまま、11歳の彼は奴隷として働かされていた。
ある日、錆びた鈴が鳴る。仲間のカザンが「消耗」として運び出される合図だった。次は自分かもしれない。ユウはダグ、レンとともに脱出を決め、見張りの巡回や炉の動きを調べ始める。
だが、調べるほどにおかしなことが見つかる。巡回の空白。図面に載っていない扉。そして鈴の音を聞くたび、途切れた記憶の奥に浮かぶ暗い部屋と誰かの荒い息。
この鋳造所には何が隠されているのか。自分はなぜ、ここにいるのか。
答えは知りたい。けれど今は、仲間と生きて外へ出ることが先だった。