あらすじ
目を覚ましたら、知らない森で十歳の子供になっていた。
何が起きたのかも分からないまま、俺の頭に響いたのは――
「転生処理が完了しました」
という謎の声だった。
戸惑う俺を襲ったのは、巨大な狼。
逃げることしかできなかった俺を救ってくれたのは、ヴィオラという黒髪の女性だった。
彼女に連れられて森を出た俺は、魔法や魔族が存在する異世界で、新しい生活を始めることになる。
けれど、過ごしていくうちに、俺の転生には何か秘密があるらしいことに気づいていく。
ヴィオラとの出会い。
謎の声。
そして、過去にもこの世界へやって来たという「転生者」。
自分はなぜ、この世界に来たのか。
その答えを追う俺の前に、やがて一つの言葉が現れる。
「――三十一人目」