あらすじ
「神を祈るな、鉄を打て。天を仰ぐな、泥を喰らえ」
チートスキルなし。聖なる血統なし。
あるのは、冷徹なまでの「合理主義」と、飢えを共にした「仲間」だけ。
極貧の寒村で家畜同然に扱われていた孤児アルス。
彼が選んだのは、神に救いを請うことではなく、刃こぼれした一本の短剣を手に、世界そのものを書き換える修羅の道だった。
「数字」で戦局を詰将棋のように支配する天才参謀・ロジェ
「鋼鉄の義甲」で無敵の騎士団を叩き潰す猛将・バルト
「近代兵器と工業」で神話の軍勢を蒸発させる鍛冶工・オットー
「情報戦」で大国の首脳陣を欺く密偵・カシム
泥濘の反乱から始まった名もなき少年たちの戦いは、やがて大国の正規軍を圧倒し、圧政を敷く宗教国家の欺瞞を暴き、三十万の遊牧騎馬帝国を迎え撃つ大陸全土の総力戦へと拡大していく――。
宗教の狂信を「近代兵站」で粉砕し、身分制度を「法と工業」で解体する、本格・重厚歴史架空戦記。
泥の中から世界を呑み込んだ、若き覇王の一代記が幕を開ける。