あらすじ
商店街の端にある小さな食堂「まるや」。
三年前に母を亡くしてから、店は父が一人で守り続けていた。
けれど客足は減り、ついに父は告げる。
「来週の日曜日で、店を閉めようと思う」
店にも、料理にも、思い出にも向き合わないようにしてきた高校生・悠真。
しかし、閉店まで残りわずかとなったある日、母が残した一冊のレシピノートが見つかる。
そこに書かれていたのは、料理の作り方だけではなかった。
自分の好み。
家族との思い出。
そして、母が息子に残した最後の言葉。
閉店まで、あと七日。
失ってから気づいた「帰る場所」の意味を描く、少し切なくて温かい青春ヒューマンドラマ。