あらすじ
魔力を持つことが当たり前の世界で、生まれつき一切の魔力を持たなかった少年・レオ。
家族から居場所を失い、送られた鉱山でも役立たずと扱われ、事故で脚を負傷した末に仕事まで失った彼は、雪の森で力尽きる。
そんなレオを拾ったのは、森の小さな家で一人暮らす薬草師の少女・ミアだった。
「人を助けるのに、役に立つかどうかって関係あります?」
初めて無条件に手を差し伸べられたレオは、ミアとの暮らしの中で少しずつ、自分にもここにいていい場所があることを知っていく。
一方のミアもまた――。
(この人、めちゃくちゃ顔がいい)
助けた理由はもちろんそれだけではない。
それだけではないのだが、雪の森で拾った美少年が毎朝家にいて「おはよう」と言ってくれる生活は、正直かなり幸せだった。
役に立たなくてもいい。
特別な力なんてなくてもいい。
世界に認められなくてもいい。
魔力ゼロの少年と、彼を家から出したくなくなってしまった少女が、何でもない毎日の中で少しずつ幸せになっていく、異世界同居恋愛ファンタジー。