あらすじ

世界が生まれるより前。 そこには闇も光も、時間も空間も、そして「無」という概念さえ存在しなかった。 しかし、名もない場所に一つの矛盾が生じる。 「何も存在しないのなら、『何も存在しない』という事実は存在しているのではないか。」 その問いから空間が生まれ、時間が生まれ、やがて最初の神、**天之御中主神(アメノミナカヌシ)**が現れる。 だが、最初の神には一つだけ分からないことがあった。 なぜ、自分は存在するのか。 答えを求め、アメノミナカヌシは世界の始まりを巡る。 氷と炎から生まれた原初の巨人。 混沌から現れた大地。 原初の海より現れた創造神。 天地を切り開く巨大な存在。 後に人類が異なる「神話」として語り継ぐことになる者たち。 しかし、彼らもまた知らなかった。 自分がなぜ生まれ、なぜ世界が存在するのかを。 やがてアメノミナカヌシは、一つの決断をする。 神々に答えられないのなら、これから生まれる者たちに託そう。 海を、大地を、生命を。 そしていつの日か、 「なぜ?」と問うことのできる存在を。 これは神が人間へ世界の答えを教える物語ではない。 答えを持たない神々が、その問いを人類へ託すまでの物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/10/05
  • 現在の作品神より一秒前