あらすじ
結婚して一か月。リゼットは、食卓の向こうに座る夫より、ジャムの瓶と親しい。
公爵アルヴィンは優しいけれど、二人きりになると会話が続かない。そんなある日、中庭で猫ほどの小竜を見つけた。
「うちの夫も、あなたくらい近くに来てくれたら」
頭を撫でてこぼした本音に、小竜が目を覚ます。次の瞬間、目の前に立っていたのは、その夫だった。
さっきまで撫でていた頭が、急に高い。覚えていてほしくない愚痴まで、しっかり聞かれている。
それでも、もっと知りたいのはこの人のこと。
「次は、人間の姿でいらしてください。お話がしたいので」
小竜には触れられた新妻が、人間の夫にも近づいていく、甘い夫婦の恋物語。