あらすじ

十二歳の冬、お継母様が運んでくださった白湯が、少し苦いことに気づきました。  わたくしは、それを飲みました。  次の日も、その次の日も。十年、一日も欠かさず。  騒げば証が消えます。断れば、量が分からなくなります。  だから飲み続けて、体を慣らしました。 「アデル。お茶が入りましたよ」  公爵家との縁談が決まった日、お継母様のお手が震えていました。  わたくしの手は、震えておりません。もう十年、震えていないのです。  これは、十年ぶんの署名を集めていた令嬢の話。

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カクヨム
カクヨム2026/10/05
  • 現在の作品毒を盛られ続けて十年、わたくしの体はもう毒に慣れました ~ですのでお継母様、そのお茶は遠慮なくいただきます~