あらすじ
「桐生さんから、佐伯さんのご指導について、ご相談がありまして」
入社十一年目の主任・佐伯は、OJTを担当する新人から、パワーハラスメントの申告を受けた。
資料を渡したり進捗も聞いた。トラブルの謝罪にも一緒に行った。
もちろん恫喝したり、先輩と言う立場で相手を貶めたりもしていない。
それでも人事は、こちらの状況説明用の資料を一度も手に取らないまま言う。
「このまま、まったくお認めにならないとなると、今後にも影響が」
佐伯は、少しだけ考えて答えた。
「では、僕からも正式に、ハラスメントの相談をさせてください」