あらすじ
気がつけば、俺は魔王になっていた。
しかも、ここはかつて遊んだことのあるゲームの世界。
このままいけば、勇者に倒されて死ぬ。
――それだけは、絶対に嫌だ。
まずは生き残るために、魔界の現状を確認する。
「……兵糧はどうなっている?」
返ってきた答えは、想像以上に深刻だった。
食料がない。
だから人間の村を襲う。
戦争になる。
土地が荒れる。
さらに食料がなくなる。
……どう考えても悪循環だ。
ならば、やることは一つ。
「農業を始めよう」
そんなとき、荒れ果てた森の中で一人の赤ん坊を拾った。
どうやらこの子には、植物の成長を促す特別な力――『緑の手』があるらしい。
よし。
「そなたを、我が魔界の農業大臣に任命する」
こうして、死にたくない魔王と、拾われた赤ん坊の魔界農業改革が始まった。
……農業大臣、赤ちゃんだけど大丈夫か?
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