あらすじ
美空令、十三歳。
家族と一緒に、楽しみにしていた場所へ向かうため地下鉄に乗った。
しかし、駅で弟がトイレに行ったことをきっかけに、日常は崩れ始める。
母親の悲鳴。
誰もいない女子トイレ。
静かに流れる血。
そして、いつの間にか変わっていた駅。
父親が駅員を探しに行ったあと、令の前には見たことのない地下通路が現れる。
そこで見つけたのは、自分自身の字で書かれた日記だった。
そこには、この場所で起きたことが記されていた。
黒い影。
奇妙な通路。
何度も現れる分かれ道。
そして――自分が体験するはずの出来事まで。
令は地下鉄から脱出しようとする。
だが、進んでも戻っても、同じ場所へ近づいていく。
これは、一人の少女が地下鉄の中で遭遇した、終わらない恐怖の物語。