あらすじ
前世の記憶を思い出したヴェロニカ・ラギアスは、自分が読んだ小説の悪役令嬢に転生していた。
しかも今日は、物語の中で婚約破棄を言い渡され、断罪される日。
「わたし、悪役令嬢だったの?」
けれど悲観するどころか、自分の美貌に浮かれたヴェロニカは――
「ちょっとだけ、悪役令嬢をやってみようかしら」
せっかく悪役令嬢に転生したのだからと、鏡の前で高笑いの練習まで始めてしまう。
そして迎えた王太子の誕生祭。
会場を抜け出した先で、貴族令息たちに虐められていた小さな獣を発見する。
「――こんな所で何をしていらっしゃるの」
悪役令嬢らしく令息たちを追い払ったヴェロニカだったが、その獣の正体は聖女候補から逃げ出した聖獣だった。
そして聖獣を探していたのは、「狂人」と呼ばれる王弟フェリクス。
「私は気の強い女性が好きなんだ」
悪役令嬢をちょっと楽しむつもりだっただけなのに、なぜか危険な王弟に気に入られてしまったヴェロニカの、新しい人生が始まる。