あらすじ

本編『現代の付喪神は時計の姿で顕現する』へつながる、第二の前日譚。 戦後。 父を戦争で失った片桐誠は、母とともに慎ましく暮らしながら成長していく。 やがて町工場で働き始めた彼は、機械に触れ、必要に迫られるまま数学と物理を学び、少しずつ技術を身につけていく。 その腕には、父から遺された1941年製のクロノグラフ。 だが、彼には「機械の声」が聞こえない。 故障の兆候も、調子の良し悪しも、機械自身が何を訴えているのかも。 それでも誠は、音、振動、匂い、手応え、数字。 あらゆるものを拾いながら、自力で機械の状態を読み取る腕を身につけていく。 町工場。 クルマ。 二輪レース。 高度経済成長とともに変わっていく日本。 さまざまな人びとに出会いながら、誠はやがて「機械の声」が聞こえる者と、ほとんど同じ場所へ辿り着く。 それを、腕の時計だけが見続けていた。 声を聞けない人間が、声がなくても分かるところまで辿り着く。 本編へ続く三世代の物語、その第二章。

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小説を読もう2026/10/05
  • 現在の作品現代の付喪神は、時計の姿で顕現する。外伝2父ちゃん編