あらすじ
誰もが「ギフト(異能)」を持つ世界。そこは皇帝を頂点に、三大分家や四辺境伯が統治するアウグスト皇国。ギフトは火・水・土・木・風・雷・機の「一般属性」7つと、光・闇・無の「特殊属性」3つに分類され、通常は1人1属性だが、稀に複数持つ者も存在する世界。
かつて魔王を倒した「四大英傑」の筆頭・勇帝と、最強の聖なる巫女の間に生まれた少年・焔光(こうえん)は、ある宿命を背負っていた。出生時に暗殺者に襲われ母を亡くし、父も魔王の道連れとなり他界。さらに魔王討伐の最終局面で英傑たちの規格外な「気(根源的な力)」を亜空間経由で継承したが、母が封印する。焔光の身を守るため、皇室三男の家で娘の風花(ふうか)と「双子の兄妹」と偽装され、正体を隠して育てられる。
封印が解かれた10歳から英傑たちに課されたのは、血のにじむような鍛錬と「徹底的な隠蔽」だった。本当の焔光は、精密制御された「光」と、亜空間を操り四大英傑の全技術を同等以上に模倣できる「無」の特殊2属性を持つ最強の規格外。しかし世間には、威力の低い光と風のギフトと見せかけ、「(ギフト能力が)期待外れ皇子」と蔑まれていた。
15歳になり、エリートが集う「聖アウグスト皇立魔導武官学園」へ入学した焔光。周囲の侮蔑を余所に平穏な学園生活を望む彼だったが、環境がそれを許さない。幼少期に焔光に救われ彼を激愛する5回生の英傑「大賢」ノエル、お兄ちゃんが大好きな美人の妹・風花、さらには打算で近づきながらも焔光の優しさに触れて本気の恋に落ちてしまう新興商会の娘・シャーロットら美少女たちに囲まれ、賑やかな日常が始まる。
だが裏では、熾烈な皇太子争いの火花が散っていた。次男(焔光の伯父)派閥からの挑発を、無能の仮面を被った少年は、大切な人たちと自らの日常を守るため、絶対的な力を隠しながら陰謀へと立ち向かっていく。最強の力を隠匿した少年が紡ぐ、痛快学園ファンタジー、ここに開幕!