あらすじ

北の谷で生まれ育った十歳の少女ルーネ。谷では麦が三年続けて実らず、塩も年ごとに減っていく。ある秋、南の大草原に住みついた伯父から、交易人に託した言葉が届いた。「来い」。 父と母は迷ったすえに谷を出ると決めた。ルーネは親友ミナと別れ、兄のイサル、幼い弟のピム、牛のアモや山羊たちと一緒に、五十日の旅に出る。水かさの増した浅瀬、交易人の野営地、ことばの通じない林の人々との物々交換。やがて目の前に、果てのない草の海が広がった。 草原では、羊や山羊を追って暮らす一族が冬の宿営地を構えている。土地は一族のもので、畑をどこまで起こしてよいかは年寄りたちが決める。一家は伯父の天幕を借り、谷から運んだ種芋を、固い草の根のあいだに植えていく。芽は出るのか。冬は越せるのか。ことばも習わしも違う人々のなかで、一家は約束を一つずつ確かめながら、暮らしを築いていく。 二年目の春、泉の市に、馬に乗った東の塩の商人たちがやってくる。伯父が交わした麦と塩の借りは、秋になって、思わぬ形でこじれはじめ――。 架空の大草原を舞台に、開拓に挑む一家の日々を、少女の目で描く物語。第一シーズン全16話。

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小説を読もう2026/10/05
  • 現在の作品ルーネの草原